悠々自適に暮らすまで

ITコンサルで働いてます。記録がてら思ったことをつぶやきます。

ミャンマー 人口1000万人どこいった?

こんにちは

 

またまたミャンマーについてです。

ミャンマーでは昨年、30年ぶりとなる国勢調査が行われました。

 2014年までは、IMFが出した推定値であった6367万人が一般的に信じられていました。

しかし蓋を開けてみると、5142万人。

30年ぶりの調査とはいえ、1000万人の差とは、たまげましたね。

アジア最後のフロンティアとして、最近はよくテレビでも取り上げられ、メガバンクミャンマーに支店を作ったり、総合商社が合弁会社を作ったり、と大きな市場として捉えられていました。

実際にビジネスをしている人たちはどのようなリアクションであったのでしょうか。

話を聞いてみたいものですね。

さて、消えた1000万人ですが、どこへ行ってしまったのでしょう。

1、出稼ぎ、難民、いるはずの国民が出て行った

ロヒンギャの問題(イスラム系の少数民族が行くあてもなくさまよっている)は有名ですが、実際にタイには、タイ政府が把握しているだけで毎年のように50万人の出稼ぎ入国者がいます。

また、タイ国境付近の難民キャンプには15万人ほどの人がいるという情報もどこかのレポートで拝見しました。

50万人のうち何割かは、ミャンマーに戻されるとしても、30年の月日のことは考えるとかなりのインパクトではないでしょうか。

2、政府が少なめに出した

本当かどうかはわかりっこないところですが、政府が人口を少なく見積もるという可能性があります。

政府が少なく見積もるインセンティブは何か。

それは少数民族問題と大きく関わってきます。ミャンマーの政府は少数民族との小競り合いをかなりの期間続けています。

ビルマ人は少数民族をコントロールしたいという考えがあります。少数民族の人口を少なくすることは、民主主義の名のもとにビルマ人の有利な政策を国際社会にもおおっぴらにしてうつことができるのです。

州毎の一人あたりGDPを出す場合も人口を少なくだせば、それだけ一人あたりGDPも高く算出されます。

 

実際のところはどうなのでしょうか。

NLDは今後どのような政策を打ち出していくのかに注目。

そしてNLD主導の国勢調査が行われることを期待しつつ、ミャンマーの動向を見守っていきたいと思います。